この記事は2010年4月に作成されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている場合があります。日曜、夕方に帰宅して、起きたら龍馬が終わったところだった。
なんとなくそのままNHKを見てたら、「アフリカンドリーム」という新番組が始まりました。
ドキュメンタリー番組は好きです。
「悲劇の国が奇跡を起こす」
第一回目はルワンダが舞台。
「ルワンダの涙」は2回見たけど「ホテルルワンダ」はまだ見られません。
絶対に腹が立って悔しくて泣いてものすごく憔悴するから、もうちょっと映画と割り切れるようになってから見ます。
ルワンダはアフリカ大陸の小さな国で、フツ族とツチ族が暮らしている。
ベルギーの統治下になった時、少数派のツチ族を「高貴」として特権を与え、身分証にも民族名が記載されました。
虐げられてきた多数派フツ族が1994年にツチ族を大虐殺、100日間に国民の10人に1人、80万人以上が殺されました。
広島、長崎の原爆投下以来の、短期間での大量虐殺。
映画だけしか観てない人は、もしかすると「フツ族が悪」と思うかもしれない。
私もフツ族が怖くて憎かった。
大虐殺後、生き残ったツチ族は難民として故郷を追われ、200万人が世界中に逃れてディアスポラ(離散者)と呼ばれました。
一部のツチ族は広い世界に出たおかげで、たくさんの知識と富を築き上げました。
その後フツ族は、ツチ族の逆襲を恐れて国外へ大量流出、大難民になりました。
祖国を復興させたいと願うツチ族は、多額の資金をもって続々と帰国し、ルワンダに巨額の投資を始めました。
そこで現大統領は、ルワンダの経済発展のため、税の優遇などを条件にディアスポラに帰還を呼びかけ始めました。
この小さな国の小さな首都キガリは目覚ましい発展を遂げていて、大統領の未来都市構想はかなり現実的だと思いました。
クローズアップされていた投資家は日本に流れ着いたディアスポラで、中古車販売店で学び、対アフリカ輸入車販売会社を興して成功したそう。
そして今は帰国して、首都で高層ビル建築を指揮しています。
家族も虐殺されて追われた祖国を助けたいと願う気持ち、
仕返しを恐れて亡命した、過去に虐げられてきたフツ族がまた、一緒に祖国を復興させたいと願い、続々と帰国、
ツチ族が荒れた農村に投資しようとフツ族を説得するも、仕返しや搾取を疑うためなかなか前に進まない。
一方、首都キガリだけがどんどん発展していく。
「暗黒の大陸」から「希望の大陸」へ、と言われていましたが…
ここ最近また、キガリのツチ族がキガリのフツ族に殺害される事件が増えているみたい。
年間20人くらい。
しこりは本当に消えるのかな?
国が発展しても、また歴史は繰り返されるんじゃないかな?
首都だけ発展して、農村のフツ族が虐げられるんじゃないかな?
民族や宗教間の抗争は歴史上たくさんありますが、ルワンダは成功してほしいと、日本でのうのうと暮らしてる私は思いました。
そもそもヨーロッパの国が人為的に作った部族間抗争、「○○族の特徴は鼻が小さく高くて美しい」とか意味わからん。
同じ目の色、肌の色をした同じ国の人やん。
ある日、日本が突然どこかの植民地になって、AとBの民族に勝手に分けられたら…って思うと…