この記事は2017年10月に作成されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている場合があります。- 10月4日(水)24:00〜オンエアの内容に基づいた記事です。
- 10月11日(水)24:00〜再放送いたします。
ほとんどの関西人は粉もんが好きだと思いますが、もちろん私も大好きです。
粉もんは日本が世界に誇るソウルフードです。
その粉もんの中で「お好み焼き」を極限までに「ふわふわ」に進化させた、理想を追求した究極のふわふわのお好み焼きである「ふわふわ焼」というのをご存知でしょうか?
今回のゲスト・マイノリティさんは、大阪の下町エリアにある
「お好み・鉄板焼・ふわふわ焼 智」オーナーの藤本智さんです。

目次
「お好み焼き」と「ふわふわ焼」の違いは?
智のお好み焼はすべてオリジナルの「ふわふわ焼」。
藤本さんの理想を追求した、究極のふわふわのお好み焼きなんです。
「さらに、ふわっと!」を追求した結果、山芋の量はかなり多く、小麦粉はかなり少ない生地が完成しました。

分量の比率は企業秘密とのことですが、この他に、生地自体にも味の秘密があります。
通常は生地の隠し味は、あっさり薄味で、和風の昆布出汁が一般的とのことですが、
智のふわふわ焼は隠し味に鶏ガラ出汁を使用しています。
そのためソースなしでも食べられるくらい、生地に味がついているんですよ。

やわらかいといってもボロボロ崩れるようなやわらかさではなく、その名の通りふわふわっとしたやわらかさで食べやすいんです。
小麦粉が少ないので食感が軽く、女性でもペロっと食べられます。
また、お腹に重く残らないので2枚でもペロッと・・・私はイケます。w
薄い生地をふわふわにするために、弱火で10~15分じっくり焼き上げますので注文からしばらく待つのですが、ほとんどのお客さんは待っている間にビールと一品をいただくそうです。


ふわふわ焼を食べたあとに焼きそば。
ビールと一緒にふわふわ焼。
当初は全く意図していなかったのですが、焼き上がりを待つまでの時間をお客さんが自然と有効活用していき、居酒屋のように利用してもらえるということを、お客さんを見て知りました。
また、智ではもともとモダン焼はメニュー提供していませんでした。
大阪でモダン焼がないお好み焼き屋さんは珍しいですよね?
ふわふわ焼の生地がとてもやわらかいのでモダン焼きにすると崩れてしまうため、あえて提供していなかったのだとか。
ところがお客さんからはモダン焼きの要望を多数いただき・・・リクエストにお応えしてふわふわ焼のモダン焼も始めたそうです。
鹿児島厳選地養豚「ゆすのきポーク」とは?
ふわふわ焼の味に深みを与えるのは、鶏ガラ出汁のほか、メイン具材となる豚肉「ゆすのきポーク」です。


私は智で初めてゆすのきポークを知ったんですが、ものすごく脂がのっていて甘くて美味しいです。
かといってコッテリ胸やけする感じではないんですよ。
鹿児島厳選地養豚「ゆすのきポーク」
生産者:ゆすのき養豚(鹿児島県川辺郡)
飼料でのこだわり、甘味・コクが美味しさの秘密
緑豊かな静かな環境の薩摩半島の川辺盆地で、飼料原料にこだわり、配合飼料には抗生物質、合成抗菌剤等を投与せず地養素(木酢液、海藻、ヨモギ)を給与して大麦や薩摩芋で仕上げた美味しさに特徴ある豚肉です。
関西ではとっても珍しい銘柄だと思いますが、他の地域ではメジャーな豚なんでしょうか?
店主の藤本さんも、お店を始めるまでは知らなかったそうです。

美味しかったのでメイン具材に決定。やはり肉屋で買う肉は美味しいです。
- ゆすのきポークを使ったおもなメニュー

- ふわふわ焼(豚玉、ほか全種類) 650円
- 焼きそば(全種類)
- とんぺい焼 400円
- 豚キムチ 400円
などなど。
ゆすのきポークは、ふわふわ焼の全種類、焼きそばの全種類、一部の一品メニューに使用されています。
梅田から電車で10分程度なのに、エリアが変わるだけでこの良心的なお値段。。
お好み焼き店の開業準備~出店まで
ふわふわ焼 智は先日、3周年を迎えました。

どうやって空きテナントを見つけたの?

パチンコ店の2階テナントスペースに空きができた。元々は美容室でした。
色々物件を見たがそれぞれ一長一短。
何かの縁だと思い即決しました。
つくづく人の繋がり、ご縁って大事ですね。
仕入れは地元の商店がメイン。
地元との方との関係を大切にしているとのことです。
お好み焼き店のオープンまでの期間は?

仕事を辞めてから物件を決め、4ヶ月後にオープンに至りました。
レシピは早々と完成し、店舗も3ヶ月で完成したとのこと。
ただ、初めての飲食店のため自信がもてず、オープンを1ヶ月延期。
その1ヶ月間はプレオープン的に身内の方々に来店いただき、なんとか自信をつけたところで開店しました。とくに広告や宣伝はしなかったそう。


お店をもちたいと思ったのはいつ頃?きっかけは?

自分のお店をもつために、コツコツとお金を貯めました。
藤本さんは、漠然とお店を持ちたい気持ちは長年あったそうですが、あくまで夢でした。
35歳くらいで本格的に考え始め、40歳までにお店を持ちたいと決意。
最初からお好み焼き店と決めていたそうです。



調理や接客の経験は一切ありませんでした。


すごい!
本当に未経験から始めて美味しいお好み焼きを作るまでになり、3周年を迎えたんですね。
お好み焼き店オーナーになるには?
藤本さんは17年間トラックを運転して、包丁も握ったことがなかったので、まずは基礎を勉強しようと仕事を辞めてから料理学校へ通われました。
それが「お好み焼き」の専門学校です。
お好み焼きの専門学校とは?
大阪府吹田市の江坂にお好み焼き専門学校があるとのこと。
期間はなんと一週間ほど。
短い期間ではありますが、経営の仕方、道具の揃え方や出店のノウハウも一通り教えてもらえるそうです。
一週間で色々学ぶわけですから、覚えることがたくさんありそうですね。
藤本さんは昼間のコースへ通いましたが、夜間コースもあるそうなので、学生さんや社会人でも通いやすいですね。

学校で教わるお好み焼きは基本的な材料で作る基本のお好み焼きなので、そこから自分ならこういう風にしよう、という自分の味を考えていかないと難しいと思います。
お好み焼き店をやるのに必要なものは?
一番大事なのは「自分のこだわりの味」とのことです。
自分が美味しい!食べたい!と思う味ですね。








誰でもお好み焼き店オーナーになれる?

自分は包丁を握ったことすらなかったし、包丁を握ったこともない僕でも3周年を迎えることが出来たので、飲食業を目指している方は一歩踏み出してみてはどうでしょうか?
お好み・鉄板焼・ふわふわ焼 智の詳細情報
秘伝の生地とゆすのきポークが決め手!
本場大阪で味わう“軽ふわ極うま”お好み焼。
店主の理想を追求した、究極のふわふわ をご体感いただける、正雀のお好み焼店です。
下町の風情漂う界隈にありながら、大阪市内からのアクセスも良好。観光ついでにふらりと立ち寄れる隠れ家のような雰囲気です。
清潔感あふれる店内には、ベンチタイプのテーブル席があり、ゆったりとくつろげます。
- こだわりのオススメメニュー
- ふわふわ焼(豚玉) 650円
脂身のおいしさに定評がある、鹿児島産ゆすのきポークを贅沢に使い、肉から染み出す脂だけでじっくり焼き上げました。ふわふわ口溶けのいい生地と、カリカリになったバラ肉のコントラストが絶妙です。 - 焼きそば(海鮮)800円
人気具材てんこ盛りの欲張りメニュー。プリッとした食感がたまらない新鮮な生イカと生海老、ゆすのきポークも入った贅沢な味わい。智のおすすめは、海鮮のおいしさを引き立てる塩タレですが、ソース味のオーダーもうけたまわっています。お好みのテイストでお召し上がりください。 - とんぺい焼 400円
ゆすのきポークのおいしさを堪能したいならコレ!卵と一緒に鉄板でさっと火を通したバラ肉は、しっかり甘みがあるのにさらりと上品な脂身の味わいが格別です。表面がカリッとなるまで火を通した豚玉の豚肉とはまた違った食感をお楽しみください。 - もやし炒め 400円
ゆすのきポーク入り。独自ブレンドのこだわり割り醤油で味付けした、クセになる味。地味目のメニューながら、お店でブレンドした割り醤油を使っていて、隠れた人気メニューです。 - 白飯(大)250円(中)200円(小)150円
色々食べて選んだ結果、兵庫県氷上郡の契約農家から取り寄せたおいしいお米を使用。粒立ちが良く甘みもありながら、お好み焼や焼きそばの味をじゃましない、さっぱりとした口当たりです。 - ドリンク
気軽に来てもらえるようにドリンクを安めに設定。女性向けに酎ハイなどの種類もいろいろ。生ビールはもちろん本物です。アサヒスーパードライ生中がうれしい350円
などなど。

お好み・鉄板焼・ふわふわ焼 智
大阪府摂津市正雀本町1-1-24 パーラーラクーン 2F
阪急京都線正雀駅 東出口より徒歩4分
正雀駅から330m(正雀本町商店街内)
営業時間 11:30~14:00(ランチタイム)/17:00~21:00 ※月曜定休
席数 カウンター 5席/テーブル 3卓
お持ち帰りできます


あとがき
お店に入ると正面にカウンターがあり、そこに料理一筋・包丁一本・寡黙なイメージの店主がドーンと構えているかと思います。
が、実際は正反対で、夢を追って仕事を辞め、未経験ながらお店を構え、外見とは裏腹に照れ屋さんな店主。
関西では特に、自宅でお好み焼きを作ることがよくあるかと思いますが、お店で商品としてお好み焼きを焼いたりひっくり返したりするのは慣れないうちは大変です。
(実は私、学生時代にお好み焼き店でアルバイトしたことがあります)
3年間カウンターに立ってお好み焼きを焼き続け、今ではひっくり返すのもキャベツの千切りも、プロの技。
継続は力なり、ですね。
ちなみに粉もん発祥の地は神戸らしいです(マメ知識)
再放送のご案内
上記の内容は、
10月11日(水)24:00〜24:30 に再放送いたします。(木曜深夜0時〜)
次回オンエアの予告
10月後半のゲスト・マイノリティさんは、
元・洋菓子&パン職人でお菓子とパン作りの講師歴18年、
中医薬膳指導士でもある、フリーランス講師のルゥシィさんに、お話を伺います。
- 放送日は、
- 10月18日(水)24時から(木曜深夜0時〜)
- 10月25日(水)24時から(再放送)
お楽しみに〜。