10代でLGBTをカミングアウト「テレビやSNSでなく身近にある性の多様性をもっと知ってほしい」|ゆうりさん(短大生)

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  • 2019年4月3日(水)24時〜オンエアの一部とインタビューに基づいた記事です(敬称略)
  • 4月10日(水)24時〜再放送
  • 4月17日(水)24時〜再放送
  • 4月24日(水)24時〜再放送

2019年4月のゲスト・マイノリティさんは、
LGBTをカミングアウトしている短大生、ゆうりさんでした。

短期大学2年生のゆうりさんは、1年生(19歳)の時にLGBTの基本的な知識やLGBTをカミングアウトされた時の対応など性の多様性について学ぶ学内向け講演会を企画・開催しました。

まい - 10代でLGBTをカミングアウト「テレビやSNSでなく身近にある性の多様性をもっと知ってほしい」|ゆうりさん(短大生)
りん
とっても綺麗なお顔立ちをお見せできなくて残念ですが、ゆうりさんは未成年で学生さんのため、お顔は非公開とさせていただきますね。

LGBTとは?

RiN:LGBTであることをカミングアウトしたということなんですが、ゆうりさんは(LGBTの)どれにあてはまるんでしょうか。

ゆうり:私はバイセクシュアル(両性愛者)にあたります。

RiN:男性でも女性でも、どちらも恋愛対象というものですね。ゆうりさんの外見は中性的というか、可愛らしくもありカッコよくもあり、凄くお顔が整ってている・・・。

ゆうり:ありがとうございます(笑)

RiN:(ゆうりさんの)体は女性ですが心は両方。男性の心も女性の心も両方あるという感じなんでしょうか。

ゆうり:そうですね。

LGBTは以下の4つの用語の頭文字から作られた言葉である。
レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)

レズビアン(L)とは、女性同性愛者。俗に、同性が恋愛対象になるという点を重視して、バイセクシュアルの女性を指す場合もある。

ゲイ(G)とは、男性同性愛者。俗に、同性が恋愛対象になるという点を重視して、バイセクシュアルの男性を指す場合もある。

バイセクシュアル(B)とは、両性愛者。伝統的にバイセクシュアリティとは「男性・女性双方に性的魅力を感じる性的指向」として定義されている。同性愛、異性愛などの性的指向の間にあって、いずれをも包含するような指向である。

トランスジェンダー(T)とは、“自身の性と心の性が一致しないが、外科的手術は望まない人”である。
LGBT(Wikipedia)

LGBTを自覚したのはいつ頃?きっかけは?

RiN:自分で「あれ?」と思った、初めて気づいたのはいつ頃でしょうか。

ゆうり:私自身が、もともとはずっと男性のことを好きになっていて、中学の半ばくらいですかね。その頃に女性の友達に特別な感情抱いて、「これは何だろうな?」と、ずっと疑問を抱いていたんですね。で、高校生の頃に「性的マイノリティ」について(学校の授業で)話し合う機会があって、その時に改めて自分がバイセクシャルなのかなと自覚したというのがありましたね。

RiN:学校の授業がきっかけで。何だかすごく進んでいる学校ですよね。これから、そういう(LGBTについての)授業が全国的に増えていくんじゃないかなと思うんですが、その授業は「こういう人たちが世の中にはいるんですよ」というのを教える、教わる授業なんですかね。

ゆうり:教わって、「自分たちはそのことについてどう思うか」ということについて、グループになって話し合う機会がありました。

RiN:その授業をきっかけに、「あ、私そうだったんだ」とゆうりさんは気づいたわけですよね。でも先生はまさか生徒に(LGBTに該当する子が)いるとは思わなかったんじゃないでしょうか。

ゆうり:そうだと思いますね。

RiN:自分自身に(LGBTの)自覚が生まれたと。中学校は共学だと思うんですけど日常生活とかスムーズにいきました?

ゆうり:例えば体育の時とか、体操服に着替える機会とかあると思うんですけど、女性に対して恋愛感情を抱くので、(みんなで着替えている時に)どこを見たらいいのかわからなくなった時とかありましたね。(だから)トイレの中で着替えたりして。

RiN:凄く気を使う立場になっちゃったんですね。

LGBTをカミングアウト。周りの反応は?

RiN:中学生の時はまだ、周りには特に(相談とか)何も言っていなかったんですか?

ゆうり:自分がバイセクシュアルだと思っていなくって、何なのかなぁというくらいにしか思ってなかったので、特にはなかったですね。

RiN:(カミングアウトは)高校に入ってからですかね。

ゆうり:はい。高校に入ってからバイセクシュアルっていうのがあるということを知って、じゃあ自分がそれに該当するのかなというのを知ってからですね。

RiN:周りに言ったときの反応はどうでした?

ゆうり:性的マイノリティについて話し合うという授業の一環の中の、グループで話し合う機会だったんですけど、そのグループの子に初めてカミングアウトをして。で、友達でグループを組んでたんですけど、あまり理解されてなくって、ちょっとあんまり良くないような返事が返ってきて。あまり受け入れられてないなというのは感じましたね。

RiN:高校生でそんな思いをするなんて・・・まぁ、色んな考えの人がもちろんいるけど、せっかくLGBTに関する授業まであったのに(理解されなかった)。

ゆうり:例えば私が男性とお付き合いしていた機会もあったんですけど、そういう時に「あれ?相手は女性じゃないの?」と言われたりして。私自身はバイセクシュアルなので女性の方を好きになることもあるので、「バイセクシュアルだから女性と付き合ったりするんじゃないの?」と思われたり、「男性の方も、もちろん好きになるよ」ということもあったので、その(相手は女性じゃないの?という)質問に関しては凄く違和感を抱きましたね。

RiN:本当は(バイセクシュアルとは)違うんじゃないの?と思われたりね。

ゆうり:私がこういう風に性について悩んでる時に、周りには私みたいに悩んでる人はいなかったので不安を抱いてたので、SNSで私みたいな人はいないかなと思って検索してるんですね。そこで実際に自分について悩んでる人とか結構いらっしゃったりして。例えばレズビアンの方がいらっしゃって、相手はもともと異性愛者だったけど、レズビアンの方とお付き合いをしているという方もいらっしゃって。特にLGBTに当てはまる人でなくても、そういう風に異性とか同性とか関係なくお付き合いできるのはいいなと思いました。

RiN:確かに時代というか昔はそういうSNSはなかったので、私もそういうのは見かけるので普通に微笑ましいなと思うのと、他の人のコメントも見えるじゃないですか。祝福されてたりすると、「あ、受け入れられてるんだな」と。私には関係ないのに私まで嬉しくなってくるみたいなことはありますね(笑)

家族の反応は?

RiN:ご家族の方にはもうカミングアウトしてるんですよね。ご両親はどういう風に仰ってるんですか?

ゆうり:両親は特に何も変わったことはなくって、「自分の好きなようにしたらいいし、自分の娘であることに変わりはないから」と受け止めてくれてすごく嬉しかったですね。

外見・服装や心の変化について

RiN:高校生の頃のゆうりさんは外見や服装はどんな感じだったんですか?

ゆうり:最初のほうは比較的女性っぽくて、髪を長くしたりスカートも好きでしたし、ピンクとかちょっと可愛らしい雰囲気のものがすごく好きで、ずっと「可愛いね」とか言われてたんですけど、高校3年生になってからそれにちょっと違和感を抱き出して。当時は女性を好きというのもあって、男性に見られたいという思いも出てきて、そこからいきなり髪の毛をばっさり切ったりして、私服もガラッと変えたりして、メンズの服を買いに行ったりしてましたね。

RiN:もう全部を変えたくなって。その頃にはもう男として見られたいという気持ち?

ゆうり:そうですね。なので、例えば(女性用の)下着も何か嫌で凄く困惑したりしてましたね。

RiN:人には見えないところだけど、そうなんですね。

もし身近な人にカミングアウトされたら?

RiN:例えば私の周りにカミングアウトしてくる人は今までいなかったし、もしカミングアウトされたらどうしていいかわからないという人も多いと思うんですけど、身近な人にカミングアウトされたらどうしてあげたらいいと思いますか?

ゆうり:私としては何か態度を変えるわけでなく、今まで通りに接してくれるのが一番嬉しいと思いますね。「この人は(LGBTの)該当者だから」と特別視はあまりされたくなくて、本当に他の友達みたいにいつも通りに接してくれるのが一番嬉しいかと思います。

RiN:ありのままで今までと変わらずということですね。

卒業・就職を控え、今後の「性の多様性」について

RiN:ゆうりさんは何と学校で講演会を企画したということなんですけど、どういう講演会だったのでしょうか。

ゆうり:私がバイセクシュアルなので、もっと身近にLGBTとか、こういう風に性に悩んでいる人がいるということをもっと知ってもらいたくて、LGBTについての講演会をしている方に依頼して、LGBTに関する講演会をさせていただきました。

RiN:(賛同してくれた)学校も凄く素敵ですね。いろいろと準備とか、やることを考えたり誰を呼ぶとか大変だと思いますけど、スムーズに準備できましたか?

ゆうり:最初はそこまでスムーズにいかなくて、講演者とのやり取りもうまくいかなくて、本当に開催することができるのかなという不安はありましたね。

RiN:でも凄くいい機会になったというか、多分、今後そういう(LGBTに関する講演の)機会も増えていくと思うので。今は学生ですし、授業の一環でやってもらえたんだから(うまくいかなくても)もう練習だと思って(笑)

ゆうり:あはは(笑)

RiN:その講演会には同じ学校の学生さんが100人ほど参加されたんですね。どんな反響があったんでしょうか。

ゆうり:講演会を聞いての感想をみんなに書いてもらって、それを読ませてもらったんですけど、「自分もそういう性に悩んだ過去があったことを知って安心しました」とか、「まったく知らないことも多くて新たな知識を得ることが出来て良かった」という感想をもらったので、凄く嬉しかったです。

RiN:ゆうりさん自身は講演会を終えてみて、何か変化はありました?

ゆうり:私自身は恋愛対象はバイセクシュアルではあるんですけど、自分の見た目に関して女性と自覚してるんですけど、女性っぽい見た目がイヤで、胸があるのがイヤとか、かっこよく思われたいと思ってて。これについて違和感を抱いたりして、自分は性の何に当てはまるんだろうと凄く不安を抱いたりしてたんですけど、大久保さん(※)の講演を聴いて、特に枠組みに当てはめようとしなくても自分は自分であることに変わりはないから、自分らしく生きていけばいいかなという風にちょっと前向きに思えるようになりましたね。

RiN:よかったですね。ちゃんと収穫もあって。

高知から徳島の病院まで通い、「性同一性障害」の診断書をもらう。すべての手術を終え、31歳で戸籍を男性とした。(中略)彼女のご家族の理解もあり、その後1か月で私の両親に紹介、約半年後には両家顔合わせを終え、10ヶ月で無事結婚。
プロフィール(LGBT講演家 大久保暁)

RiN:2回生になって就職活動もあるかと思うんですが、私としてはわざわざ面接でカミングアウトする必要はないとも思うし、企業とか組織に入ってからでも、別に隠し事でもないから「LGBTであることを」打ち明ける必要もないと思うんですけど。今は企業でも大問題が勃発していて、カミングアウトしてる人も増えてるし、今まで勤めていた従業員やこれから新しく入社する人、以前からカミングアウトしていたり、これからカミングアウトする人が増えていくから、企業側が(LGBTに対して)どう対応していいか分からない。正しい知識と、どう対応していくべきか。それを実際にカミングアウトしている人たちが企業に行って社内研修をするというのが増えているらしいんですね。私もたまたま深夜番組で見た受け売りなんですけど(笑)、本当に凄いことだと思って、10年・20年前では「企業でLGBTの社内研修???」って絶対考えられなかったと思うんですよ。

ゆうり:はい。

RiN:これからゆうりさんが会社に入ってその中で率先してそういうことを企画したり、前回の講演会のようにまた企画するのかな、なんて思ったり。

ゆうり:出来たらいいですよね。もっと身近に(LGBTが)いるということを知ってほしいですね。わざわざカミングアウトしてない人もいっぱいいて。でもそういう人が身近にいるということを知ってもらえたら私としては嬉しい。

RiN:今後の目標はありますか?

ゆうり:私は今回、講演会をさせていただいたんですが、私の入っている学科の一年生に向けてやったので、他の学科や他の学年の人に向けても(性的マイノリティについて)発信していきたいというのがありますね。

RiN:今年、実現できることを祈っています。

10代でLGBTをカミングアウト「テレビやSNSでなく身近にある性の多様性をもっと知ってほしい」|ゆうりさん(短大生) - 10代でLGBTをカミングアウト「テレビやSNSでなく身近にある性の多様性をもっと知ってほしい」|ゆうりさん(短大生)
RiN
最後にメッセージをお願いします。
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ゆうり
テレビやSNSの中だけではなくて、自分の周り、身近にもこうやって性について悩んでる人がいるということを、もっとみんなに知ってもらえたらなと思います。

あとがき

シンガーソングライターのaikoさんといえば、ライブでの「コールアンドレスポンス」抜きには語れないですよね。

コールアンドレスポンスというのは元々は音楽用語ですが、一方が呼びかけてもう一方がそれに答えるような掛け合いのことも指すようです。

音楽におけるコールアンドレスポンス(英: call and response)とは、複数の演奏者または歌手が前者の呼びかけに後者が応答する形でフレーズを継承し、演奏または歌唱する楽式のこと。
コールアンドレスポンス(Wikipedia)

aikoさんは、かなり前からご自身のライブでコールアンドレスポンスをやっているんですよ。
どんな掛け合いかと言いますと、aikoさんが客席に向かって、

「男子ー!」
「女子ー!」
「そうじゃない人ー!」
「メガネー!」
「コンタクトー!」
「裸眼ー!」
「老眼ー!」
「ヘルニアー!」

という感じで次々と呼びかけて、それに該当する人が「いぇーい!」と応えるのがお約束になっているんですね。

今回、注目してほしいのは
「男子ー!」
「女子ー!」
の次、
「そうじゃない人ー!」

という呼びかけですよ。
中性だと思う人、性別は決めたくないという人が会場の中にいるかもしれない。

今でこそLGBTという言葉が知られるようになりましたが、まだ日本では殆ど誰も知らないような頃から、aikoさんはこのコールアンドレスポンスをされているんですよね。

観客の「いぇーい!」の数は、聞いた感じでは圧倒的に女子が多くて、男子も女子に負けないぐらい多いです。
「そうじゃない人」は男子・女子よりも少ないですが、確かに掛け声があがっています。

aikoさんご自身も「最近そうでない人、多いんです」と仰っていて、
「皆さんほんまに、そうでない人なんですか?」と、一時期は疑い始めたそうです(笑)

関西人なら知らない人はいない「551蓬莱」という、めちゃくちゃ美味しい豚まんの会社の有名なCMがあるんですが、大阪出身のaikoさんが大阪のライブで、「551があるときー!」と呼びかけると、お客さんは当然ながら「いぇーい!」と大歓声で答えます。
続けて「(551が)ないときー!」とコールすると、「はああ~(がっくり)」とテンションだだ下がり
なんですよ。
その場のノリで適当に返事してるわけではなくて、一応内容を理解して返事してるということかな?と思います。

私が幼稚園児の頃、クラスにS君という男の子がいました。
S君はは自分のことをSちゃんと呼ぶので、私もまわりもみんなSちゃんと呼んでいつも一緒に遊んでいました。
外見は男子の制服を着て髪も短くて、顔も男の子なんですけど喋り方やしぐさは今でいうと「はるな愛」さんにそっくりでした。
私も先生も、みんなS君に何か言うでもなく、そのまんまを受け入れていました。

中学生の頃には女の子同士のカップル(?)がいて、2人はいつも手を繋いだり腕を組んだり本当に楽しそうでキャピキャピしていました。
その2人と私は同じクラスになったこともなく、特別仲がいいというわけでもなかったんですが、時々喋ったりしているうちに何故か私の席まで遊びに来たり、たまに一緒に帰ったりしていました。

ある日、その2人が私の家まで手紙を持って来ました。
内容は「2人で私のファンクラブを作った」という報告で、「何でやねん(笑)」って思いましたけど、他には「いつもありがとう」みたいな内容が書いてありました。

高校は女子高だったので色んな人がいました。
ボーイッシュな女子はモテモテ、先生は男性なら誰でもモテモテ(笑)

2015年の調査では、日本におけるLGBTの割合が、人口の7.6%存在すると言われているそうです。
つまり、100人中7人、学校1クラスに1人はLGBTがいるという確率ですよね。

私が今までに出会ったLGBTと思われる友人は3人だけでしたが、もしかすると秘密にしていただけで、他にもたくさんいたかもしれません。

カミングアウトしづらい、したくてもできない、という気持ちはすごく分かります。
私自身も持病があることで、偏見や先入観で仕事をもらえなくなったり友達が減るかも
、と思っていました。
なので是非、正しく知ってほしいなと思います。

参考TOKYO RAINBOW PRIDE 2017










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