タトゥー裁判で逆転無罪判決 – 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト)

タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト) - タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト)




  • 2018年12月5日(水)24時〜オンエアの一部とインタビューに基づいた記事です(敬称略)
  • 12月12日(水)24時〜再放送
  • 12月19日(水)24時〜再放送
  • 12月26日(水)24時〜再放送

2018年12月のゲスト・マイノリティさんは、
タトゥーアーティスト/一般社団法人 SAVE TATTOOING 代表のTAIKIさんでした。

まい - タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト)
りん
「タトゥーは医療行為か」という問題に対して、日本国内だけでなく海外からも注目を浴び、タトゥーアーティスト代表として3年間に渡り裁判で戦ってこられました。

「タトゥー裁判」これまでの経緯

大阪地裁判決では医師法違反の罪で有罪でしたが、高裁は「医師法の解釈適用を誤ったもの」として一審判決を破棄。
そして「タトゥー施術業は反社会的職業ではなく、正当な職業活動であって、憲法上、職業選択の自由の保障を受けるものと解される」と判断しました。
 
TAIKIさんは一般社団法人SAVE TATTOOINGの代表としてタトゥー施術に対する法整備を求める活動に取り組んできましたが、やっとこれから具体的なルール作りが始まります。
 
そしてこの3年間に渡る大変な苦労と努力の結果、いちタトゥーアーティストとして日常生活に戻れることになりました。

これまでの経緯
2015年 「医師免許を持っていない」ことによる彫り師の摘発、医師法違反でTAIKIさんが逮捕される
2016年 全国初のタトゥー裁判。「タトゥーは医療行為か否か」が争点
2017年 2度の番組ご出演。一審有罪(罰金15万円)
2018年11月14日 二審逆転無罪

実はTAIKIさん、今回で3回目のご出演です。ありがとうございます。

タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト) - タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト)

【前編】タトゥー裁判 – 彫り師に医師免許は必要か?法整備を目指す|TAIKIさん(タトゥーアーティスト/一般社団法人SAVE TATTOOING代表)

2017.08.17
タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト) - タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト)

【後編】タトゥー裁判 – 彫り師に医師免許は必要か?法整備を目指す|TAIKIさん(タトゥーアーティスト/一般社団法人SAVE TATTOOING代表)

2017.09.11
記事には「タトゥーアーティスト」と「彫り師」、「タトゥー」と「イレズミ」のように表現が混在していますが、記事内においては同じ意味として扱っています。

タトゥー裁判を振り返って

りん:久々にお会いできて本当に嬉しいです。まず何よりは、お疲れ様でした。そして、おめでとうございます!

TAIKI:ありがとうございます。長いようで、でもとにかく時間が過ぎるのが早かったので、本当にこの裁判の支援者の方々に応えることができて今はほっとしている気持ちです。

りん:日本の刑事裁判は推定有罪、起訴されるとほぼ有罪になるそうです。もちろん勝つことを目指してずっと頑張っていたわけですが、万が一、控訴審で負けた場合、次のステップのことは視野に入れていたのでしょうか。

日本の裁判では三審制が基本
日本の裁判は通常、三審制が採用されています。
1回負けても、控訴をして、さらにそこで負けても上告ができます。
もう2回チャンスがある。つまり、裁判を3回受ける機会があるということです。

TAIKI:そうですね。一審では敗訴してしまったので即日控訴しましたし、逆に検察側が敗訴したとしても控訴してきただろうと思うので、最初の段階から控訴することは決めていました。今後の具体的な対策は明確には考えていはいなかったんですけど、どちらに転んでも控訴審で戦うことは最初から決めていました。

りん:私は複数のニュースアプリを登録しているんですけど、重要なニュース速報などは通知されるように設定しているんです。それで逆転勝訴という速報が飛び込んできました。勝訴という結果についても、凄い! というのと、ニュース速報になるということにも、凄いなと思いました。

参考記事
2018/11/14(水) 14:39配信
【速報】タトゥー医師法裁判で逆転無罪 大阪高裁で控訴審判決
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181114-00010003-bfj-soci
医師免許なく客にタトゥーを入れたとして医師法違反の罪に問われ、一審・大阪地裁で罰金15万円の有罪判決を受けた男性彫り師の控訴審の判決公判が11月14日、大阪高裁で開かれた。西田真基裁判長は一審判決を破棄し、無罪判決を言い渡した。【BuzzFeed Japan / 神庭亮介】

TAIKI:報道であったりラジオであったり、いろんな電波を通じて流れていたみたいなので、それだけ一審よりはメディアの注目度が高かったようです。熱も冷めてはいましたけど。

りん:余計なものがそぎ落とされたような感じですね。

TAIKI:そうですね。どーんと急に来たような。もの凄くインパクトのある打ち出し方だったんじゃないかとは思っていますね(笑)

りん:まず、「行動する」ということ自体、なかなかできることではないと思うんですよ。嫌な思いもするかと思いますし。(それでも行動を起こした)タイキさんだからこそ、支援してくださった方が大勢集まって、今回の結果になったということなんですね。

TAIKI:そもそもタトゥーというカルチャー自体が日本においては「(タトゥー)=ヤクザ」という凄く偏見的なものがあるんですけども、そういった中で、支援しにくいといいますか、やっぱり怖いと思っている方もいる。だけど、SAVE TATTOOINGを立ち上げて裁判を起こすと同時に支援者を募っていく作業を(凄く大変ではありましたけど)続けていく中で、理解していただける方も増えてきて、どんどん話が大きくなっていたということは実感していましたね。

りん:SNSでも凄く反響があって、本当に一大事、大ごとになったなぁという・・・。

TAIKI:そうですね(笑)

職業として認められた「彫り師」のあり方

りん:裁判で「タトゥーは医療行為ではない」という判決が出たら終了、ではないと思いますが、結果を踏まえて今後はどう動いていくのでしょうか。

TAIKI:刺青が「医療行為ではない」と認められ、(彫り師が)いち職業として認められた判決でもあるので、今後は業界内で環境を整えていかなければいけないという課題が出てきました。というのも、海外ではちゃんと認められた環境になっていて、ライセンスもしくは認可制度、届出制度など講習を何時間も受けて認可されるようなルールが定められている。日本においては、今回は法律の解釈によって医師法違反となっていますけど、現在は刺青への規制は存在しないので。「やってもいいよ」と言われていなければ、「ダメだよ」とも言われていない、いわゆるグレーといった感じが続いてきた中で、ちゃんとした業界団体もないですし、(刺青業界だけはではないんですが)一門と言われる方、そうではない方、派閥で実際にまとまることができていないのが今の現状です。「ちゃんとした環境でガイドラインの基準をもってやっていますよ」または「彫り師になるために何らかのライセンスや届け出をして職業として認められて行っていますよ」というような、業界団体が大きな説得力のある言い方になるんじゃないかなと思っているので、環境が変わっていく中で、彫り師自体のあり方を理解してもらえるんじゃないかなと思っています。

りん:タトゥーそのもの、タトゥーを入れてもらう側の人、タトゥーアーティストは、それぞれ別々に考えたほうがいいかなと個人的に思います。もちろん、タトゥーが嫌いな人もいますが、タトゥーが嫌いだからといってタトゥーという職業を無くそうとは思ってほしくない。

TAIKI:無くそうと思っても無くせないし、昔からずっとあったものを今になって無くすということもできない。ただ、嫌いな人も実際にいるわけで、嫌いというものを否定しているわけではないので。いろんな思いがありますし。それは嫌いなままで良いとは思っています。その人の意見なので。ただ、嫌いであっても理解をしてもらうことはできるんじゃないかと思っているので、まずはこれからの課題にもなっている「環境を整えていく」ためにも、これからいろんな議論をしながら「業界にとって何が必要なのか」をまとめていかなければいけないと思います。

りん:日本国内にはタトゥーアーティストという仕事を生業にしている人が推定で約5000人いるそうですが、(裁判の結果、医師免許は必要ではないという結果になりましたが)一連の摘発や裁判の影響でタトゥーアーティストを廃業した人もかなりいるんじゃないでしょうか。

TAIKI:摘発を受けた時点で彫り師をやめた方もいますし、廃業という道をとられた方もいますね。どれくらいの人数かわからないですが。「きっともう駄目だな」と判断したんだと思います。

りん:そういう(廃業した)方も復帰するチャンスというか、可能性は?

TAIKI:可能性はあるんですが、実質、業界にとって何らかのルールもできていない状態なので、その時にやめてしまった方が判決を聞いてまたやろうかなと思う人も出てくるかもしれませんし、全く知識がなく技術も伴っていない方が増える可能性もある。というのも無法地帯になってしまっているので、彫り師になるために海外と同様のルールがないわけであって、誰でもインターネットで道具が簡単に揃えられるような環境になっているので、明日にでも「自称彫り師」みたいな形で増えてしまうことも考えられますし。ただ勘違いされてしまうのが、オープンになったというのは間違いであって、これから慎重に議論して行きながら、あくまでも自分たちの首を絞めないくらいまでのルールを作り、アップデートをしていかなければいけない作業にもなりますが、自分たちがルールを作っていく中でより緩やかな、行政であったり廃業せざるを得ないという方が絶対に出てくると思うので、そういった中で業界団体を立ち上げて業界で集まって議論しあって、自分たちでルールを作っていこうというのが、これまでより息苦しくなく存続できるんじゃないかと思っていますね。

今後の「タトゥー」を取り巻く環境

りん:今回の裁判を支援する団体として、タイキさんはSAVE TATTOOINGの代表をされてらっしゃいますが、SAVE TATTOOINGとしての活動を今後も続けていくんでしょうか。

TAIKI:SAVE TATTOOINGとしては、そもそもこの裁判を支援するための団体であることから、今後は何らかのルール作りをSAVE TATTOOINGがやっていくということではないので、また別で業界の関係者の方であったり、今回の弁護団のうちの1人の方がタトゥーイスト協会という仮称で名前をあげているんですけど、そこの顧問をされていて、主なルール作りの主体となっていくのがタトゥーイスト協会が1番上に来て、そこからいろんな組織図が分かれて衛生協会であったり、その中でもしかするとSAVE TATTOOINGとして裁判が終わってしまえば解散するかもしれないし、どうなるかわからないんですけど、これまで時間をかけていろんな活動してきた中で、いろんな幅広い発信力にもなるのでどこかでバックアップできるような活動をしていきたいなとは思っていますね。

りん:タイキさん自身は今後、本格的に動くであろうタトゥーイスト協会で何か活動するというか、どういうポジションに行かれるんでしょうか。

TAIKI:僕としては、いち彫り師として協会に入会するという立場かなと(笑)。何らかの協会が立ち上がった際に、携わってしまう、または身を置いてしまうと、僕は表現者でもあるのに、その業務に徹しなくてはいけなくなってくるんじゃないかと思うので、やっぱり好きで彫り師を始めたので位置づけとしては入会すると今は考えていますけど、もしくは方向は変わっていくかもしれないですけど何らかの形で支援とかサポートができればいいかなとは思っています。

りん:今回いろいろと得られるものもあったかと思います。今後に生かせるものとか。裁判が終われば(タイキさんの)本来の日常に戻っていくと。

TAIKI:裁判中ということもあり、必然的に彫り師を続けられなくなってしまったというところもあるので。大きな作品だったり、1回では終わらないので通っていただくお客様もいて、遠のいてしまったというのが事実上あるので、お客様が全くいなくなってしまったような感じで。その分、犠牲にしてしまった時間もありますけど、この裁判をしたことでいろんな出会いとつながりができて本当にそれが自分を成長させてくれたり、最初は本当にどうしていいかわからなかったし、人前に出てしゃべることもそうですし、何をしゃべっていいかもわからないし。本当に強くさせてくれたりいろいろな面で変わっていく自分が見えてきたのかなあというのはありますね(笑)

りん:同じことをできるかと聞かれたら殆どの人は・・・。裁判をすることって基本的に無いと思うんですよ。

TAIKI:基本的には(裁判は)お勧めしません(笑)。人生において裁判をするということはいろんな事情があるとは思うんですけど、これほど大きな裁判は経験しなくてもいいと思っているので(笑)。これからやっていかなくてはいけない、業界団体を立ち上げて認可してもらえる制度、日本でもそういった環境がなければいけない、本当にやっておかなければいけないことをこれまでに放っておいた。ちょっと言い方が悪いかもしれないんですけど、(裁判は)本当にめんどくさくて難しいですし、どうやっていいかもわからないので、自分たちだけで動いてもそれが形になるまでにいろんな人の協力がないとできないですし、時間が経ってしまったのでいろんなものが積もりに積もったところに自分がそこにいたので、裁判を起こして戦うという選択ができた。その時にはもう戦うしかなかったので。選択肢としては。(自分は)そこまで頭も良くないですし(笑)。賢くないので、とにかく体が先に動いてしまっていたので、後から考えていこうと。動かないと何も始まらないし。そこからSAVE TATTOOINGを立ち上げたりとか、いろいろ集まって話し合いだったり、徐々に自分の頭が追いついていったといいますか。そこは間違いではなかったなとは今でも思っていますし。それがなければいろんな人が関わってなかったんじゃないかなとは思ってますね。

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りん
最高裁での上告はありそうですか?
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TAIKI
あったとしても結果のみで、法廷が開かれることはないと思います。

一般社団法人 日本タトゥーイスト協会の新設

現在準備期間中で、2019年5月中に設立予定とのことです。
新元号「令和」元年から心機一転スタートですね。

今回、大阪高等裁判所は、彫師は芸術にたずさわるものである、と真正面から認め、その職業に対して最大限のリスペクトを示しました。その裁判所が「保健衛生についてはきちんとやってくれ」とのメッセージを発しているのです。今度は、彫師の方々がこのメッセージに応える番です。
私たち呼びかけ人は、裁判での闘いとは別に、彫師自らが業界団体を立ち上げ、自分たちが守るべき一定の衛生基準を設けて、入れ墨の安全性を広く訴えかけていく必要があると考えて、協会の設立準備を進めてきました。
今般、大阪高等裁判所における逆転無罪判決を経て、業界団体はむしろその必要性が増しているのです。
ごあいさつ(一般社団法人 日本タトゥーイスト協会)

SAVE TATTOOINGの今後は?

ラジオでは下記のような話題があがりました。

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りん
今後、タトゥー関連のイベントを検討されているということですが。
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TAIKI
SAVE TATTOOINGとしても関わっていますし、今回の控訴審でいろんな方々に支援していただいたり、いろんな方々の思いが関わった裁判なので、今回逆転無罪に結びついた結果もあり、ちょっとしたイベントでお祝いといいますか、みんなで集まってイベントを開催することを考えています。刺青が好きな方とか関係がなく、興味がある方はぜひぜひ足を運んでいただければなと。

この企画は実現しまして、「多彩なゲストと彫師と愛好者とそれ以外の方々が集まって、タトゥー裁判を振り返ったり今後の方向性について、皆で話しましょう」という趣旨のイベントが、2019年1月12日に開催されました。

タトゥー裁判弁護団からの報告会や、眞木蔵人さんなどのゲストを招いたトークセッションといった真面目な内容から、コンテスト形式のタトゥー撮影会やライブペインティング、DJタイムなど楽しい内容まで盛りだくさんで行われました。

参考記事
【タトゥー裁判から考える私たちの「自由」
~かめいし倫子xNOON「オーサカカイギ」~】
http://savetattoo.jp/news/news-3/

会場は、「NOON + CAFE」。
大阪でアート・サブカル・音楽を愛する人たちはご存知の場所ですね。

大阪では今回のタトゥー裁判の前にも、物議を醸す裁判がありました。
後に無罪となる「大阪ダンス裁判」において、2012年に風営法違反により摘発されたのが「CLUB NOON」でした。

参考記事
大阪クラブ「NOON」風営法裁判で元経営者が無罪へ、最高裁が上告棄却
2016/06/09 15:06
https://www.cinra.net/news/20160609-noon

これをきっかけに風営法が改正されました。
TAIKIさんも、このNOON裁判についてはご存知で、「無罪となったことや法改正に至った前例がある」ことは大変励みになったそうです。

タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト) - タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト)
りん
その場所で勝訴祝いのパーティーを開催できたのは素敵だなと思いました!
今後も何かしらのイベントが開催される可能性はありますので、是非チェックしてくださいね。
〝SAVE TATTOOING〟は、日本のタトゥー文化がアートの1つとして発展していくことを願い、全国のタトゥーファンと共に力を合わせてタトゥーカルチャーを応援するプロジェクトです。
一般社団法人 SAVE TATTOOING
http://savetattoo.jp/

タトゥー裁判を追ったドキュメンタリー長編映画

りん:実はタイキさん、この3年ほどドキュメンタリー長編映画に出演されていて、タイキさんのタトゥー裁判を追った、主演ということになりますね。それが2019年に公開予定と。

TAIKI:そうですね。一応その短編集みたいなものが既に配信されていまして、映画としてずっと撮りためているものの続きが公開に向けて今進めている段階ですね。

りん:今回、私の番組でも撮影協力をさせていただいております。公開が楽しみです。

TAIKI:ありがとうございます(笑)。どういう形になるのか自分でも楽しみです。

りん:最後にメッセージをお願いします。

TAIKI:ここ3年間、当事者でありながら裁判を起こして戦ってきましたけど、本当に一審で敗訴した悔しさを味わいながら、今回の逆転無罪として勝訴につながったのも、いろんな方々が力を貸してくれたり本当にいろんな方々の思いが関わった裁判で、こうして答えることができたのは自分としてもほっとしていて、これから自分としては彫り師として、表現者として、お迎えしていくという時間だと思っていますし、これで終わりではないので、もしかすると上告ということもあるので、今後とも引き続きご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

海外で放送された「タトゥー裁判」短編映画の動画

山本兵衛監督が制作中のドキュメンタリー映画の短編バージョンが、カタールの放送局「アルジャジーラ」で放送されました。
下記、アルジャジーラ公式サイトでネット配信中です。
下記リンク先のページから動画をご覧いただけます。

Japan’s Tattoo Outlaws
A landmark legal battle over the future of tattooing erupts in Japan after police crack down on tattoo artists in Osaka.
https://www.aljazeera.com/programmes/witness/2018/05/japan-tattoo-outlaws-180507074802315.html
監督:山本兵衛 プロデューサー:デボラ・バリヤス 約25分 音声:日本語 字幕:英語
タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト) - タトゥー裁判で逆転無罪判決 - 正当な職業として認められた「彫り師」の今後|TAIKIさん(タトゥーアーティスト)
りん
どんなマスコミ・メディアの情報よりも、この映像から全てが伝わります。

山本監督はこの3年にわたり、TAIKIさんとタトゥー裁判を取材して来られました。
今回の長編ドキュメンタリー映画は、2019年公開予定とのことです。
詳細は下記リンクでご覧いただけます。

【ドキュメンタリー映画】
犯罪の彫心 ― 若きタトゥーアーティストの挑戦(仮題)
日本では、なぜ刺青=罪なのか?
http://vesuvius.jp/projects/archives/147

もしかすると、アウトローで尖った人(?)を想像されるかもしれませんが、山本監督はとても穏やかで優しそうな方でした。
実は今回お会いする前に、偶然にも山本監督が執筆した記事をYahoo!ニュースサイトで拝見していたんです。
こちらもご紹介させていただきますね。

世界的にここまでタトゥーが受け入れるようになった現代社会において、依然として日本ではタトゥーへの偏見が根強いのは、日本のジャーナリズムやメディアによる過度な忖度と配慮にも一因があるのではないだろうか。たくさんの日本の芸能人やスポーツ選手がタトゥーを入れているにも関わらず、それをあえて映そうとしない、伝えようとしないメディアは、日本におけるタトゥーへの根強い偏見をあえて助長しているとも言えるのではないだろうか。
何かと世間を騒がし続けるタトゥー問題 タトゥー裁判の控訴審で再び問われる数々の課題(山本兵衛) – Yahoo!ニュース

参考記事
何かと世間を騒がし続けるタトゥー問題 タトゥー裁判の控訴審で再び問われる数々の課題 – Yahoo!ニュース
山本兵衛 | フィルムメーカー
2018/11/7(水) 11:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotohyoe/20181107-00100979/

あとがき

日本国内には推定約5000人のタトゥーアーティスト・彫り師がいると言われています。
今回のタトゥー裁判の発端となった摘発により廃業した人もいるかと思いますので、実際はもっと少ないかもしれません。

その約5000人の彫り師のうち、医師免許を持っている彫り師は一人もいませんでした。

数千人のタトゥーアーティスト・彫り師が今後も「職業として食べていく」ためには、新しい時代に沿った、新しいルールづくりの必要性を強く感じます。

TAIKIさんは一般社団法人SAVE TATTOOINGの代表としてタトゥー施術に対する法整備を求める活動に取り組んできましたが、やっと具体的なルール作りが始まります。

SAVE TATTOOINGは、あくまで今回の裁判を支援する団体なので、解散もしくはイベント関係など、一般の人ともコミュニケーションをとれる形で残していくことになるようです。

新たに組織されるというタトゥーイスト協会へは、TAIKIさんご自身は「イチ彫り師として所属したい」とのことで、欲がないというよりはこの数年に置かれていた状況がそれほど常軌を逸していたのでしょう。

この3年間に渡る大変な苦労と努力の結果、いちタトゥーアーティストとして日常生活に戻れる日を勝ち取りました。

SAVE TATTOOINGの存在があってこその勝訴でもありますが、SAVE TATTOOINGでは成果をあげられなかったクラウドファンディングもTAIKIさん個人が立ち上げると2日で目標金額の半分を達成したことから、TAIKIさんという人物だからこそ、これだけの支援が集まり、逆転勝訴へと繋がったのだと思います。

最後に、タトゥー裁判の逆転無罪について、とても分かりやすく考察されている記事がありました。
興味深い視点ですので、こちらもご紹介させていただきますね。

参考記事
「タトゥー無罪」の逆転判決を読み解く5つのポイント
https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/tattoo-point
規制の空白とどう向き合うか。ボールは彫り師の側へ投げ返された
2018/11/15 12:26
Ryosuke Kamba










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